自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

写真のように鮮やかに、絵を描くようにじっくりと!私が思う和歌の魅力を書いてみた

先日、家族3人で
自宅近くを流れる目黒川の
桜を見物に行ってきました。


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名所と言われるだけあって、
川沿いに満開の桜がずーっと
続いていて、本当にキレイでした。

家族3人で初めてのお花見、
この日のことは一生の思い出です。

毎年この季節になると
中学生、高校生と一緒に、
神社の桜を見ながら
和歌を詠んでいたときのことを
思い出します。

四方を桜で囲まれた広場で
思い思いの場所に座って、
一時間半ほどの時間で
和歌を詠むのです。

自分の目の前に拡がっている景色、
耳から聞こえてくる音、
頬をなでる風の感触、
鼻から入ってくるにおい、などなど。

普段の生活では、
ほとんど見過ごしてしまっているような
五官を通して伝わってくる感覚に
感性を研ぎ澄ませながら
自分の心が動いたことを
“そのまま”言葉にしていきます。

この、感じたことや心が動いたことを
“そのまま”言葉にするとは、
左脳的な思考が先行していると
なかなかうまく行きません。

自分の心を静め、
ゆくりと目に映るものを眺めたり
目を閉じて深呼吸してみたり
耳を澄ませてみたり、
そんなことをしばらく続けていると、
ポッと自分の心にひっかかる何かが
出てきます。

そのひっかかりの正体を、
自分の心と向き合いながら
明らかにしていき、
自分がもっている言葉のなかで
一番ぴたっとくるそれを選んでいく。

当時を思い返しながら
ひとつの和歌が出来るまで
自分の頭のなかでどのような
プロセスを踏んでいたかを表現すると
こんな感じだったと思います。

右脳と左脳を行ったり来たり
しながら、自分の心が動いた瞬間を
31文字に凝縮していくイメージです。

今でも当時詠んだ和歌を読み返すと
そのときの情景や自分の心境がありありと
思い出されます。

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写真や絵とは表現手段は異なりますが、
当時の想い出を思い起こさせてくれる和歌が
私は好きです。