自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

個人と国家の幸福を測る指標とは何か?『経済成長って本当に必要なの?』を読み始めた。

過日このブログで、
以下の2冊を読んでいることを
記事として書きました。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編 [単行本(ソフトカバー)]

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編 [単行本(ソフトカバー)]


なぜこの2冊を読んだかというと、
実はこの本に書いてあることをきちんと
理解したかったからです。

経済成長って、本当に必要なの? (ハヤカワ・ノンフィクション)
経済成長って、本当に必要なの? (ハヤカワ・ノンフィクション) [単行本]


一昨日から少しずつ読み始めました。
考えさせられることが多いです。

その内容を端的に表す一文を
抜粋します。

本書は、
「そもそも経済とは何のためにあるのか」
という、単純ながら非常に
重要な問いを投げかけて、
人々が新しい重要な視点を
共有できるようにしている。


本書によると、
経済学者が編み出した経済指標は
実に40以上。

その中で最も重要視されている指標が
GDP国内総生産)です。

現在、ほとんどの国が
このGDPの増減によって
自国の経済の進展を測っており、
政府の政策の中心も
GDPの増大を目的としたものが
ほとんどです。

本書は、このGDP神話を中心とした
経済成長第一主義に疑問を投げかけると共に、
個人としての幸福や
国の発展の定義、
そして地球社会の進むべき方向性に
示唆を与える内容のようです。

GNPは、人々の機知、勇気、知恵、
学び、思いやり、国への忠誠などを
測ることはできません。

要するに、生きることを
価値あるものにしてくれるものは
何も測れないということです。

GNPは、
この国の国民で良かったと
胸を張れるようなことは
何も語ってはくれません。


今から40年前のアメリカで
大統領選に立候補した時の
ロバートケネディの言葉です。

彼はこの言葉を演説で述べた一週間後、
銃弾に倒れ、この世をさりました。

それから40年。
このようなことを
明確に国民に訴えた政治家は
現れていないようです。

先へ先へとはやる気持ちを抑えながら
じっくりと読み進めています。