自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

ダイエットから組織の変革まで?キーストーン・ハビットが生み出す成功の連鎖反応

昨日紹介した「習慣の力」

習慣の力 The Power of Habit
習慣の力 The Power of Habit [単行本(ソフトカバー)]


今日は、本書の肝とも
言える部分を紹介したいと
思います。

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食事を記録するだけで減量に成功
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かつてアメリカでは
減量する最も効果的な方法は、
「生活全般を改善すること」
と信じられていました。

食事制限、ジムに通う、
エレベーターを使わないなど、
悪い習慣を変えるためには
生活を大きく変えなければならない
という考えでした。

しかしその後、
一気に多くのことを変えると
どれも続かない
ことが判明し、
ある方法が非常に効果的だと
わかりました。

それが

週に最低1日は
自分が食べたものを記録する


というものでした。

実験によると
食事の記録をつけていた人は
つけていなかった人に比べて
半年間で、2倍以上の減量に
成功したそうです。

初めは記録を忘れていましたが
記録が習慣になるにつれて、
自然と間食を控えるようになったり
運動をするようになったようです。

この食事記録こそ
キーストーン・ハビットであり、
他の習慣が身につく構造を
生み出したのです。


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キーストーン・ハビットとは何か?
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キーストーン・ハビットとは
いったいなにか。

一つの習慣を変えれば、
それが連鎖反応を起こして
他の習慣も変わっていく。

それがキーストーン・ハビットであり、
仕事、食事、遊び、生活、消費、
コミュニケーションなどあらゆるものに
影響を与える。


本書では例として、
例え週一回程度であっても
定期的に運動をするようになると、
食生活が良くなり、
仕事の生産性が上がり、
人間関係も豊かになると
書かれています。

私の体験的に、
「朝活に定期的に参加する」のも、
キーストーン・ハビット
ではないか
と思った次第です。

小さな成功は、
ささやかな成功をパターン化させる
ことで大きな変化を起こし、
さらに大きな成功に
もう少しで手が届くと思わせる。


このようなプロセスで徐々に他の
習慣へと影響を与える
キーストーン・ハビットは
個人だけでなく組織においても
効果を発揮します。

具体例として、
アルコア、スタバと言った
アメリカを代表する企業の
キーストーン・ハビットによる
改革について書かれています。

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個人の生活の立て直しから
組織改革に至るまで
効果を発揮する
キーストーン・ハビット。

果たしてこの習慣は
私たち先進諸国の
大量消費大量生産の
地下資源文明を
別の形の文明へと
転換できるのだろうか。

私は読後にこのような思いを
抱きました。
 
答えは私たち一人一人の
行動にかかっているのかも
しれません。