自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

「葉っぱはなぜ緑色?」こんな疑問から自然の素晴らしい一面が見えてきた

葉っぱはなんで緑なの?

こんな疑問を改めて考えてみると
自然の素晴らしい一面が見えていくる。

今日はそんなお話です。


リンゴが赤く見えるのは、
その表面が赤いわけではなく、
赤い光のみを反射し、
それ以外の色の光を吸収しているから
というは、学生時代に習ったと思います。

※正確には人間の色覚では赤く見える
 だけで、他の動物では違った色に見える。

空が青く見えるのも同様の理由で、
上空の空気中を太陽光が通過するときに
青色の光を反射しているからです。

朝焼けや夕焼けが赤く見えるのは、
日の出や日没前後など、
太陽光が差し込む角度が浅くなると
青色ではなく、橙や赤にちかい色を
反射するためです。

また、黒く見えるというのは、
すべての色の光を吸収しているからで
光はエネルギーでもありましから、
エネルギーすなわち熱も吸収しているわけです。

ですから、
葉っぱが緑色に見えるのは、
緑色の光のみ反射して
緑以外の光を吸収しているからです。

ここからが面白いのですが、

幾億年の進化の過程で、
エネルギー効率だけを考えたら
葉っぱは絶対に黒い方が良い。

にもかかわらず、
葉っぱが太陽光の中で
最もエネルギーの強い緑の光を
反射しているのは、
他の生物にエネルギーを
分け与えるためだ


という考え方が書かれている
本がありました。

緑の国へ 生まれ変わる日本のシナリオ
緑の国へ 生まれ変わる日本のシナリオ [単行本(ソフトカバー)]

※過去の記事でもこの本を紹介しました<(_ _)>


植物学者になぜ緑色かと聞くと、
クロロフィルは緑色だから」と言うが
それは「なぜ緑色か」という問いの
答えになっていない。

私が行き着いた答えは
「動物に、太陽光で一番強い緑色の
 エネルギーをあげてもよいと思ったから」
というものだ。

それが「共生進化」なのだ。


確かに、もし葉っぱが真っ黒だったら
世の中はもっと暗くなっていたことでしょう。

何よりずっと寒いはずです。

この考え方が本当かどうかは
わかりませんが、思わず「すごい」!
って思ってしまうのは私だけでしょうか。

共生進化」

こんどは私たち人間が
自然に対して譲る、与える時期が
来ていますね。