自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

森の中での間伐作業はエンターテイメントだと思った話

愛知での出張の中日。

現地の皆さんと、
県内にある海上の森というところで、
間伐作業と自然散策をしてきました。

名古屋から電車で一時間あまりの距離に
こんな豊かな自然があるのか、と
少々驚かされました。

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一歩森の中へ入るとこんな感じ。

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そこで、現地の職員の方の
指導のもと、間伐の作業をしてきました。

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森林は、計り知れないほどの
多くの恩恵を与えてくれます。

参考記事:森林が持つはたらきをまとめてみる

その森を健全な形で保全するために、
生育の良くない木を適宜間引いてくのが
間伐です。

ロープを木にくくりつけて引っ張りながら
のこぎりで切って倒していきます。

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こうして切り倒した樹木。

切ったばかりの切り株は
まだ表面がしめっています。

年輪を数えたら樹齢25年くらいでした。
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今回、足を運んでみて印象的だったのは、
森林保全に従事する人手が圧倒的に不足している
ということ。

今回は素人同然の私たちが20人ほどで
行ったわけですが、それでも大変喜んで下さいました。

ともすると、
森は放っておいても勝手にどんどん育つモノ
と思ってしまいがちですが、
事実は少し異なるようです。

日本の国土の森林の大半は
人工的に植えられた森、いわゆる造成林です。

そして樹齢が50年を過ぎて
伐採の時期を迎えているまま
放置されているそうです。

しかし、この間伐作業
やってみるとけっこう楽しい。

一歩間違えると大けがをする緊張感の中で
メンバー同士、力を合わせて木を切り倒せたときの
達成感。

そして、自然の偉大さを肌で感じられる。


こんな間伐作業に、
ちょっとしたエンターテイメント性を
持たせられたら、
もっと多くの若者が関わってくれるように
なるのでは?

海上の森からの帰途につく電車の中、
心地よい疲れを感じながら
そんなことを考えたのでした。