自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

受け継がれる心~薪ストーブの炎に想う

台風一過の秋晴れが広がった
八ヶ岳南麓。

山から吹き降ろす北風のせいか
日中もやや肌寒い一日でした。

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職場の皆さんは
冬に備えて薪ストーブの練習中。

こんなおいしそうな練習風景も

お隣さんから教えてもらった
やり方で、我が家も試焚き中。

昨日よりもずっとうまくできました(^_^)

今までだったら
スイッチひとつで
あっという間に快適な温度にすることが
できましたが、
薪ストーブには
スイッチも温度調節器も
ついていません。

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着火剤に火をつけ、
木端、細い薪、中くらいの薪、
太い薪とだんだん火力を強めて
いきます。

なかなか慣れませんが
一時間くらいはかかります。

確かに手間です。

ですが逆に
「必要なものを必要なだけ」
という意識に自然になれます。

自分たちで
調達してきた薪や木端が
どんどん燃えていってしまうのですから
無駄にしようなんて思いません。

自分の手で付けた薪ストーブの火を見ていると
なぜか優しい気持ちになれます。

火に対して愛着のようなものが
そして暖をとれることに感謝の気持ちが
わいてくるようです。

太古の昔、
人類が最初に手に入れたエネルギーのひとつが火。

暖をとり、獣を追い払い食事をつくる。

当時の人たちにとって
かかせないものだったことでしょう。

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何万年の時を経た現在の私たちが
薪ストーブの炎を見て
愛着や感謝の気持ちがわいてくるのは、
祖先から受け継がれてきた
自然を慈しみ感謝し敬う心によるものではないか。

そんなことを思った夜でした。