自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

「物欲」を満たすことで幸せを感じる時代は終わったのか?クーリエ・ジャポン9月号を読んで思ったこと

9月末の転居を控え
どんな家具を買うか、
夫婦の話題によくのぼります。

0804-09


転居後は、
できるだけ余計なものは
起きたくない、
必要最低限のものだけで
生活したい
と考えています。

せっかく都会を離れ
自然の中で生活をするのに、
都会にいた頃と変わらず、
物に囲まれた生活を送っていたら
もったいないです。

そのような私の考えと
シンクロするテーマだった
今月のクーリエジャポン

人生の9割は、
「捨てる」ことで決まる


興味深い記事がたくさんありましたが、
今回は、グレアム・ヒル氏の記事が
を少し紹介させていただきます。

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物をえる喜びも、いつしか当たり前に
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1998年、IT企業を売却。
一生かけて稼ぐと思っていた以上の
大金を得た彼は、
以降、消費過多の生活へ。

広さ334㎡の家に住み、
買い物係りを雇ってまで様々なものを
買いあさりました。

しかし当時を振り返り
彼はこんなコメントを。

ノキアの新しい携帯電話を手にしたところで、
心踊らされることも
満たされることもなかった。

客観的に見れば
生活レベルはアップしているのに、
前より幸せには思えず、
むしろ居心地が悪くなった。


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モノのない生活でこそ大切なものに気づく
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転機が訪れたのは、
とある女性との恋愛でした。

彼女と共に過ごしたスペインでの生活は、
モノがなにひとつなかったのですが、
心からの満足がありました。

その後、女性とは別れを告げました。

広さ39㎡の家。
ワイシャツは6枚、
CDやDVDは一枚もない。
本はかつての10分の1。

現在でもこのような、
わずかなモノだけで生活を送っています。

彼の記事は、こんな言葉で
締めくくられていました。

僕の家は小さい。
でも僕の人生は大きい。


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個人の幸福と地球の未来はつながっている
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米国人の消費行動は
50年前に比べて大幅に
活発化しているにもかかわらず、
幸福度は横ばいのまま。

その一方で、
ものの大量消費を前提とした
私たち先進諸国の社会構造が
地球の許容量を上回りつつあることが、
方々から指摘されています。

私たちが精神的な満足度を高めることに
ウェートをおく生活へとシフトすることが、
結果的に社会を持続可能な方向へと
転換して行く力となるなら、
できる人からそれを始めていく。

それが、
前述のシンプルライフを切願する
私なりの理由です。