読み手が面白いと感じる文章を書くコツが分かる一冊『いますぐ書け、の文章法』
高校生のころ、
流行に任せて聞きまくっていたB`z。
10年以上経って久しぶりに聞いてみると、
歌詞のひとことひとことが
いちいち心に染みる。
10代の頃には気づかなかった
新たな魅力をひしひしと感じる…。
音楽に限らず、
皆さんもそんな経験有りませんか?
私は最近、
この本を数ヶ月ぶりに読み返して
同じ感覚に陥りました。
いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書) [新書]
この数ヶ月、ブログの記事をどう書くか
試行錯誤してきた経験が
この本の内容をより深く
吟味させてくれたようです。
ソーシャルメディアで文章を綴る
すべての人にお勧めしたい一冊です。
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「客」の立場に立って書け
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「自分の主張を曲げてでも、
読者に楽しんでもらおうとしてますか」
というのが一番のポイントでしょう。
ちゃんと言うなら
「自分の言いたいことを
いったん曲げてでも」ということになる。
私個人興味などなく、
私の書いたものを読もうとして
雑誌を手に取ったわけでなく、
たまたま偶然、私の文章を目にした読者。
それが
「プロの物書きが想定する基本読者」
である。
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文章を書くのは人を変えるため
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知らなかったことを知ったとき、
人は、何かが変わった感じがする。
本当に変わったかどうかは
わからない。
でも自分で何かが変わったと
おもうことが大事だ。
だから、おもしろい文章とは、
読んだ人が何か変わったと
感じる文章ということだ。
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面白い文章は「何か変」から始まる
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何か変だな、
いままで言われてたこと、
世間で常識だとおもわれてることは
ちょっと間違っているんじゃないか、
そういう発送からしか
使える企画は出ない。
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今持っているもので戦え
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持っているものだけで
戦う人の言葉だけが、
きとんと人に届く。
どういう状況であっても
相手に届けたい言葉だからだ。
無理して集めた言葉、
無意味に飾った言葉には、
何の力も持たない。
そういう考えの人の言葉には、
力がない。
「見栄え」にしか
興味がないからだ。
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絞った相手に本気で伝えよ
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読んでくれる人を
広く考えてしまうと、
文章はひたすら拡散してしまう。
それよりも
卒業生20人を前に、
先生が愛情を持って
本気で語った言葉は、
その卒業生を越え、
年代を越え、
国境を越え、
言葉の壁を越えて、
多くの人の胸に届く
可能性を秘めている。
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居酒屋でバイトをしてたときのこと。
その店で一番忙しいのが
ドリンカーというお酒をつくる
ポジションでした。
席数300の規模のお店なのに
ドリンカースペースは一人しか
入れないため、週末は怒濤のような忙しさ。
私がそのポジションに入ったときに
徹底して貫いてたことがあります。
いかなるときでも
ホールスタッフが運びやすいように出す。
10も20もドリンクが並んでいて
どれがどこのテーブルのオーダーか
わからないような出し方を絶対にしない。
この一手間が結果的に
運び間違いなどの余計なトラブルを
未然に防いでくれました。
文章も同じなんですね。
少なくともソーシャルメディアで書く文章は。
上手く書こうと思わなくても良いのです。