宝物のような時間をありがとう。明日で8ヶ月になる息子へ。
うちの奥さんが、
地元の集まりでこんな詩を
紹介され、とても感動したと
教えてくれました。
息子が生まれてからの
喜びと葛藤が見事に
表現されていて
父親ながら、胸にくるものが
ありました。
以下、詩を紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーー
『今日』 (伊藤比呂美 訳)
今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
地元の集まりでこんな詩を
紹介され、とても感動したと
教えてくれました。
息子が生まれてからの
喜びと葛藤が見事に
表現されていて
父親ながら、胸にくるものが
ありました。
以下、詩を紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーー
『今日』 (伊藤比呂美 訳)
今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう
人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか
わたしは、この子が眠るまで、
おっぱいをやっていた
おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、
ずっとだっこしていた
ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、
それはきゅうっと鳴った
それはきゅうっと
わたしは、ぶらんこをゆすり、
歌をうたった
歌をうたった
わたしは、この子に、
していいこととわるいことを、教えた
していいこととわるいことを、教えた
ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、
たぶん、それはほんと
たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、