自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

アナウンスからダイアログへ!渋谷のDJポリスの共感を生む話し方

伝える内容と同じくらい
その伝え方が重要。


サッカー日本代表が
ワールドカップ出場を決めた夜、
一躍ネット経由で話題になった
渋谷のDJポリス。

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20代の警察官が、
熱狂する若者に投げかけた言葉
ひとつひとつを聞きながら
改めてそう思いました。

歓喜の渋谷、軽妙に若者さばいた「DJポリス」

終了間際の本田のPKで
ワールドカップ出場を決めた
スリリングな展開に興奮する
若者たち。

20代の警官は彼らに
なんと呼び掛けたのでしょうか?

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印象に残った3つのフレーズ
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テレビのニュースを聞いていたなかで、
特に印象に残ったフレーズが3つあります。


「日本代表は世界屈指の
    フェアプレーのチーム。
    だから今日は皆さんも
    フェアプレーで。」


ただたんに「騒ぐな」と言われるのと
受け手の印象は全く違うでしょう。

代表の勝利を喜びたくて集まっている
若者に、おそらく最も伝わる表現です。

「みなさんは12番目の代表選手」

相手の自尊心に訴える一言。
騒ぎを起こすなんて相応しくないと
言われているのと同じです。


「怖い顔をしている警官も
心の中では喜んでいる。
こんな日に怒りたくない。
本当はみなさんと一緒に
よろこびたい。」


自身の気持ちをオープンにすることで、
立場は違っても同じ気持ちであることが
伝わる一言です。

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アナウンスからダイアログへ
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他にもたくさんの
若者の心を動かしたフレーズが
ありました。

このような言葉を投げかけているうちに、
一方的なアナウンスから、
双方向のダイアログに近い状態へと
変化していったのは注目に値します。

相手を動いてもらうためには
まず相手の心を動かさなければならない。

そのためには、
真摯に相手に敬意を払った上で、
相手に届く言葉を投げかける必要がある。

このことを再確認する機会となりました。