自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

私が今ここに生きる意味は何か?難病を乗り越えて活躍するスノーボーダーの講演を聞いて再確認したこと

朝活で大変お世話になっている
東京朝活読書会さんが主催する講演会
昨晩参加してきました。

話し手は、
プロスノーボーダーであるとともに、
骨髄バンクの必要性を世に訴える
活動をされている荒井善正さん
という方でした。

100万人に1人という難病を克服し、
その過程で発見した自らの使命に
邁進する姿にただただ感動。

一時間あまりの講演は
あっという間でした。

一歩を踏み出す勇気を持てば
すべてが前向きに動き出す。

自分の望みを発信し続ければ、
縁が巡り巡ってチャンスがやってくる。

目前に迫る危機ではなく
その先の未来を見つ続けていれば
恐怖心を克服できる。

思い描けることは
必ず実行できる。


10代の頃は夢も目標も
なかった荒井さんが、
プロのスノーボーダーとして
活躍できるようになったのは、
友人の死など様々な経験を通して得た
このような言葉を
指針としてきたからでした。

数々の印象的な言葉を
投げかけてくれましたが、
最も私の心に残ったのはこれでした。

「生きなければならない理由を
   持っている人だけが
  生き残ることができる。」


プロとして活動し始めて数年後のある日、
突然自宅で意識不明に陥り病院へ。

半年以上経ってやっとわかった病名は、
「慢性活動性EBウィルス感染症」という
薬や治病法が確立されていない
100万人に一人の難病でした。

唯一助かる可能性がある
骨髄移植にすべて望みを託したときに
荒井さんの心に刻まれた言葉でした。

完全に型が一致したドナーではなかったものの
移植は可能ということで、
手術に踏み切りました。

移植前には
強力な放射線を全身に照射し、
激しい下痢や嘔吐を繰り返しました。

移植後には体全体に
拒絶反応のようなものを呈し、
42度という高熱にやく1ヶ月間
苦しみました。

生命の限界まで
追い詰められた時には、
小手先のテクニックなんて
全く役に立たない。

支えてくれるのは、
自分の魂の底深くある
『活きたい』という
願いをがあるかだ。


肉体が生命を維持するための
活動をしている状態を
「生きる」とすると、
荒井さんの言わんとする
「活きる」とは、
心の奥底にある夢や希望、
情熱といったものを
持っていることを指します。

結果的にその副作用を克服して、
移植手術からわずか三ヶ月で退院し、
さらにその2ヶ月後の冬には
プロとしての活動を再開。

不死鳥のような復活を遂げました。

では、荒井さんの中にあった
生きなければならない理由は
なんだったのでしょう?

骨髄移植を受けるにまえに
様々な情報に当たってみて
荒井さんが感じたのは、
マイナスの情報のあまりの多さ。

調べれば調べるほど、
「自分には助かる見込みがない」
と思ってしまうほどでした。

一番苦しんでいる患者にとって
勇気が得られるような発信をしたい。

いつか必ず、プロスノーボーダーとして
復活して、自分と同じような病気で
苦しんでいる人たちの力になりたい。

そんな思いでした。

現在でもその思いを持ち続けている
荒井さんは、骨髄バンク登録者の
高齢化を憂い、若者に骨髄バンク
必要性をつたえるイベントを開催するなど
勢力的に活動をしています。

※SNOW BANK PAY IT FORWARD

どんな境涯にあっても、
人生とは自分の意志や行動によって
進むものであり、
他の誰かに引っ張ってもらうのを
待っていてはいけない。

このように強く思った同時に、
私自身が今ここに生命を
与えられている意味を
改めて考えるきっかけとなりました。