自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

やがて訪れる文明の転換期?〜『2052 今後40年のグローバル予測』を読んで(その1)

「2000年代初期、
温室効果ガスの排出が
コントロールしきれなくなった時に、
お父さん(おじいちゃん)は
何をしていたの?」

将来、子供や孫に
こう聞かれた時に備えて
答えを用意しておくことだ。

立ち読みしていたときに
目に飛び込んできたこの一文で、
この本の購入を決意しました。
・経営者など組織の意思決定に深く関与できる方、
・投資家など今後の社会の動向に興味のある方
・小さなお子さんの親など、
 未来世代に対して深い思い入れのある方
に強くオススメします。

さらにこれらの人に加え、
世界経済の動向、エネルギー事情、
気候変動と環境問題など、
国益を超えた地球規模の
問題に
関して興味のある方
にも
ぜひ読んで頂きたいです。

なぜかというと、今日紹介する本は、
今後40年間に私たち人類の活動によって
世界規模でどのような変化が起こるかを、
様々な観点から予測しており、
さらにその変化に対して、個人として、
社会として、人類全体として、
今からどんな準備をしておくべきかという
提言をしているからです。

そうは言うものの、
500ページを超える長編なので、
複数回に分けて
その内容を紹介しようと思います。

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持続可能性革命の到来
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各国は、物理的にも精神的にも、
長期的に持続可能な社会を
築こうとし始める。

この革命は、
豊かな国から始まり、
今世紀中には世界全体に
広がっていくだろう。

この未来社会が
どのようなものになるか、
私は正確に述べることはできないが、
その社会が目指すのが、
化石燃料による経済成長」ではなく、
「持続可能な幸福」であることに
間違いない。

本書の冒頭でこのように断言する著者。

その理由を5つあげています。

・資本主義の終焉

・経済成長の持続不可能性

・民主主義による意思決定
  スピードと視野の問題

・世代間の不平等

・気候変動の深刻化

これらの問題から、人類はやがて
前述のような変革を余儀なくされると
主張しています。

では、果たしてこれらの問題が、
私たちの生活に
どのような影響を及ぼすのでしょうか

続きは次回に譲りたいと思います。