自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

洗濯機を通して考える世界のエネルギー事情~TEDに学ぶプレゼンの極意

先月、職場の知り合いの勧めで
たまたま視聴した
スーパープレゼンテーションという番組。

名プレゼンター、ハンス・ロスリング氏が
「洗濯機」という私たちにとって
非常に身近なものを媒介に
世界のエネルギー事情を俯瞰していく、
興味深いプレゼンをしていました。

かつて、世の主婦達にとって
家族が着た衣服を毎日洗濯するというのは、
それはそれは大変な重労働でした。

その重労働から解放してくれたのが洗濯機だった訳です。

はじめに氏は、世界70億人の人々を
生活レベルを基準に4つのグループに分けました。

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・一日80ドル以上のお金で生活する人々(画像の一番右)
・一日40ドル以上の人々(右から2番目)
・一日2ドル以上の人々(左から3番目)
・一日2ドル未満の人々(一番左)


※人のマーク1つが10億人

このうち、右2つのグループが
洗濯機を使用している人々にあたります。

すなわち世界の半数以上の家庭では
いまだに手で洗濯をしていることになります。

では、このグループを生活レベルではなく
エネルギー消費量で見るとどうなるでしょう。

画像2














上記の図で分かるとおり
世界のエネルギー総使用量の半分を
7分の1の人々が消費しているという
非常に不平等な現実が見えてきます。

しかも、
アジアアフリカ諸国において
起こるであろう、
人口増加と経済発展に伴い、
以下のようにシフトしていくと予想されます。

画像3















2010年には12だったエネルギー総使用量は
2050年には22にまでふくれあがる予想です。

では、どうすべきか。
エネルギー消費量の多い層の人々が
節約と自然エネルギーの導入をすべきだ。
と言うのが氏の主張でした。

画像4















概略だけを述べると、
このような内容のプレゼンだったのですが、
「洗濯機」という身近な切り口や
全体像を瞬間的に把握できる分かりやすい図、
そして理性と感情両方に訴えかけてくるストーリーに
すっかり引き込まれてしまいました。

興味のある方は動画をご覧下さいませ。

※動画と日本語訳はこちらから