自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

江戸時代のことわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」時代が本当にやってきた

風が吹けば桶屋が儲かる
ということわざがあります。

江戸時代の浮世草子に由来する
ことわざで、その意味は
ある事象の発生により、
一見すると全く関係のないと思われる所、
物事に影響が及ぶたとえ、だそうです。

実際、どんなストーリーかというと、

1、風が吹いて土埃が舞う
2、土埃が目に入って失明する人が増える
3、失明した人が 三味線を買う
4、三味線をたくさんつくるために猫が殺される
5、猫が減るとネズミが増える
6、ネズミは桶をかじる
7、桶の需要が増えて桶屋が儲かる 

というものです。

現代では、用いられる例が余りにも突飛なため、
可能性の低い因果関係を無理やりつなげた
こじつけの論理を指すことも多いそうです。

しかし、この本のはしがきを読むと
「かぜが吹けば桶屋が儲かる」という
ことわざのもともとの意味である、
ある事象の発生により、
一見すると全く関係のないと思われる所、
物事に影響がぶ
事象
世界規模で起こっているのが現代社会だと
いうことを改めて思います。

世界で生きる力――自分を本当にグローバル化する4つのステップ
世界で生きる力――自分を本当にグローバル化する4つのステップ [単行本(ソフトカバー)]


私たちはみな、
一生顔を見ることもなく
その言語も解さず、
その名を聞いてもわからないかも
しれないような人々の
判断や行動の影響を大きく受けており
そうした人々もまた、
私たちの影響を受けているのだ。


これは、
情報通信技術と
輸送機関の発達により、
人、物、金、情報が
世界中を行き交うようになった
グローバル社会の一つの側面を
表現しています。

そして本書の提起する問題は以下の通りです。

金融危機であれ移民問題であれ、
中東の戦争であれ感染症であれ、
私たち人類は今、国家や民族の一員、
宗教の信奉者などといった枠組みを
超えた存在であることを
要求されている。


すなわち、アメリカで、
金利住宅ローンの支払いが滞ると
東京のど真ん中に派遣村ができたり、
北アフリカの青年が
政府に抗議するために焼身自殺をしたことをきっかけに
東南アジアの子供が学校に通えなくなったり。
このようなことが実際に起こっているのが、
 現代の社会です。

このような現代において
どのような価値観で生きていくべきかが
本書に書かれていました。

非常に濃い内容でしたので、
しっかりと咀嚼した上で
続きを書きたいと思います。