自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

「伝える」から「伝わる」へ!?ビブリオバトルのススメ

「なんで分かってくれないんだ!」
職場や家庭、恋人や友人との付き合いなど、
あらゆる人間関係において、思わずこんな
言葉を口にしてしまう時って
あると思います。

かく言う私も、
控えめな性格からくる言葉数の少なさが
影響してか
前述のような嘆きや憤りを感じて
しまうことが
しばしばあります。

しかし、このような嘆きや憤りは、
ちょっとしたことを意識するだけで、
かなり解消できるのでは?

こんな気づきを得たイベントがありました。

それが「ビブリオバトル」です。
 

(1)「人にぜひ紹介したい!」と思う本を
      持ち寄ったメンバーが、
(2)聞き手に5分程度でその内容をプレゼンし、
(3)最後に、「どの本を一番読みたくなったか」
  というポイントで
投票を行い勝者を決める。

という、誰でも楽しめる
本の紹介
コミュニケーションゲームです。
 
元々は、京都大学のある研究室において、
ゼミの勉強会を活気溢れるおもしろいものに
する方法はないかと
模索するなかで
誕生したそうです。
 
その後、youtubeにその様子がアップされると
徐々にインターネットや口コミでその存在が
知られるようになりました。

現在では、高校や大学の授業や、図書館や
書店などで
小規模のイベントが行われる他、
公式普及団体による、全国大会が開催される
までになってます。
 
私も、都合4回ほど
このイベントの観戦や主催を経験しました。
 ※直近のイベントはこちらです。

観戦者の心をつかむ本のプレゼンに
すっかり魅せられるとともに、
勝敗が決する瞬間の独特の緊張感など、
大変刺激的な楽しいイベントです。
 
そして、様々な本のプレゼンを聞いている内に
何を伝えるかと同じくらい、どう伝えるかが大切だ
ということをつくづく思いました。
 
つまり、多くの票を獲得する人ほど、
自分が伝えたいことを明確にすると同時に、
相手にどうやったらそれが伝わるかということを、
非常に意識しているのです。

これは何もビブリオバトルに限ったことではなく、
日常のあらゆるコミュニケーションに通じるものだと
思ったわけです。

そんなわけで、このビブリオバトルに挑戦することは
伝わることを前提にした独りよがりの発信を、
伝わらないことを前提に、相手に合わせて伝わるように
その表現を自在に変える
コミュニケーションへと進化する
きっかけを与えてくれることでしょう。

全国各地で開催されているようです。
一度足を運んでみてはどうでしょう?