自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

もっと知りたくなる!?数学に関する「へー!」な小話その1

学生時代に数学の授業で
「いったいこんなことを学んでなにになるんだ」
なんて思いませんでしたか?

そんな印象を持っている人も
少なくない数学という学問が
ちょっと身近に感じる小話です。

元ネタはこの本です。

フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで [単行本]



【問題】

正方形のタイルがたくさんあります。

このタイルを組み合わせて、
任意の異なる大きさの正方形を2つ作りました。

001








この2つの正方形で使われているタイルを
過不足なく使って、
もっと大きな正方形を作ることは可能でしょうか?

答えはイエス!

例えば、3×3の正方形と4×4の正方形
この2つの正方形で使用しているタイルを全て使うと
5×5の正方形が出来ます。

002









同様に5×5と12×12の正方形から
13×13の正方形を作ることが出来ます。

式で一般化すると、こんな感じでしょうか。


003





これ、中学校で習ったピタゴラスの定理です。

直角三角形の三辺の長さの関係を表しています。

底辺と高さにあたる辺の長さの二乗の和は、
斜辺の二乗と等しいことを意味しています。

これが一体何の役に立つのか?
と中学校の時に思いませんでしたか。

このように書かれています。

ピタゴラスの定理はすべての直角に対して成立するので、
 直角を定義する。さらに直角は水平と垂直を定義する。
 これを突き詰めると、3次元宇宙における3つの軸の相関関係
が定義される。つまり数学は、直角を介して、
我々が生きている空間の構造を定義している。」


一読した瞬間は、意味が分かりませんでしたが、
三角定規を3つ組み合わせると、
縦、横、高さの3次元を定義できるということだと
自分なりに理解して?、一人で納得しました。

すごくないですか?

たった一つの式で、
3次元の空間を定義しているなんて。

紀元前6世紀の数学者だったピタゴラス

彼は、音楽の和音から惑星の軌道に至るまで、
あらゆる事柄の背後に数が潜んでいることに気づき、
「万物は数なり」とまで言い切ったそうです。

そして、彼のおかげで数は単に物を数えたり計算を
するために利用されるだけでなく、数それ自体で
その価値を認められるようになりました。

彼の影響から当時の人々は、
数を研究することで主観や偏見に左右されない、
ある種の真理を見いだせると考えていました。

実際それ以降、数学における新たな進歩が
身の回りの現象を説明するための言葉を与えて
きて、今日の発展へと至っているそうです。

このようなことを知ると、
ちょっと数学も身近なものに感じてきませんか?