自然と人間の共生した社会実現に寄与すべく、八ヶ岳南麓であれこれ考え実験した記録をつづります

学際的教養のススメ

池上彰さんが書かれた
『この社会で戦う君に知の世界地図をあげよう』
を読みました。

この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義
この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義 [単行本]

なんでも池上彰さんが、東工大生に向けた講義をまとめた本だそうです。

国際情勢、世界経済、国際政治、宗教などといった15のテーマについて、
2012年春頃の情報をベースに、理系の大学生2年生が、
教養として最低限知っておいた方がよい、というレベルで書かれていました。

ですから、学生時代にしっかり勉強して、本も読んで、
社会に出てから現在にいたるまで、しっかりと見識を深めてきた方にとっては、
おそらく何も真新しいことは書かれていないと思います。

逆に私のような、あまり勉強してこなかったような人にとっては
なかなか有益かもしれません。
というのも、本書を読むことで幅広い内容を俯瞰できるので、
もっと深く知りたい!と思う分野を発見できると思うからです。

自分がこの本を読んでもっと深く勉強したいと思ったのは、宗教、
世界経済、各国の政治のしくみなどでした。
(教養のなさがバレバレ?)

そして本書のはしがきに気になる言葉がに出てきました。

「学祭的教養」という言葉です。

文字通りに解釈すると、
いくつかのことなる学問分野を跨いだ教養ということになると思います。

自分の専門分野に通暁するだけでなく、
それらを実利として社会に還元したり、
自分自身が人生を生きていくための武器にまでするには、
専門分野以外の学問も教養として知っておく必要がある、
ということだそうです。

いずれにしても、学生時代にもっと勉強しておけば良かったと痛感させられた一冊です。